金星06                                                  

太陽より僅か11度しか離れていない金星
を手動で導入するのは緊張した。
面積比は2日より小さくなっているがシーイ
ングが非常に悪くてBs−77でもゆらゆ揺
れているのが分かる状態で、肥大した画像
になった。
内合まであと1週間。これが今期の限界だろ
う。
2006年の初物をやっと捕らえることが出
来た。それも内合10日前の金星。
風が強くそれほどコンディションは良くな
かったが、前回よりましであった。
今回は取り込みソフトにWebCamRecorder
を使用し、30秒をスタックした。
視直径 Dir=58.7の間違い。
18日ぶりの金星は視直径が50秒を超えて
双眼鏡でも三日月状が容易に確認できた。
ちょうど南中時刻の2時頃の撮影であるが
シーイングが悪くて金星が踊っていた。
Bs−77で見た、青空に輝いている金星が
一番見ごたえがあった。

非常に寒い日が続いて気流が悪かったが、なんとかここまで
写った。視直径は40秒台に迫る勢いである。10日で視直径
や輝面比の違いが分かる。
東方最大離角を11月4日に迎えても、日没後の高度は30度
を超えることがなく撮影が難しい状況である。
そのため今回も日没前に撮影した。視直径は34秒もあるので
双眼鏡でみても三日月状に見えた。
望遠鏡ではギラギラ輝いているだけで、もちろん模様など見え
るはずもない。大きさはちょうど肉眼で見る月のようだ。
色ずれで赤がふちに目立ったので補正した。
今シーズンの金星は高度が低くてなかなか撮影のチャン    
がなかった。この写真も日没前に撮影したものだが、それで
も高度は25度ほどしかなかった。
撮影時は像がゆらゆら揺れており、大気収差のせいか色ず
れを起こしている。