日 記 帳

観測日記、その他天体のことや身の回りのことなど、思いつくままに書いてみました。        

過去日記  02 1〜2月  3〜4月  5〜6月  7〜8月  9〜10月

02.12.31
大晦日
土星を撮影しょうと早くから望遠鏡を出していたのに、曇っていました。
仕方ないので24日の土星初撮影の画像をアップしました。写りがショボイので小さい画像でごまか
しています。10cmでは露出を長くしないといけないようで、自動追尾の性能が問題になってきました。
次回はバイザックでも撮してみるつもりです。

みなさん、平成14年の1年間おつきあいありがとうございました。また来年も重星のスケッチを
続けながら、デジカメの撮影に磨きをかけていきますので、来年も気楽に当HPにお寄り下さい。

02.12.29
オリオン座
実家でオリオンをデジカメで10枚ほど撮りましたが、全部ピンぼけでした。諦めきれずに、今度は
空が少々明るいのを押して数枚撮ったら、やっと1枚だけ見られのを撮れました。
星夜写真をデジカメで撮るのはフレーム合わせ、ピント合わせが非常に難しいです。と言うかまだ
コツをつかんでいないのかも知れませんので、まだまだ練習が必要です。

02.12.25
虫眼鏡

これがボーグのデジカメアダプターSD-1Xと一緒に同封されていた、例の虫眼鏡?のような物です。
まあるい部分の内側はギザギザになっています。
さて、なんに使うのでしょうか?

02.12.25
くじら
昨日はシーイングが非常に悪くてくじらの重星を3個ほどスケッチしましたが、星像は最悪でした。
それでも頑張って見ましたが、早々に引き上げました。
シーイングの悪いときの重星は、分離できる最小の倍率が一番きれいにみえますので、小刻みに
倍率を変えられるように、それほど高くないアイピースを沢山持っていれば便利でしょう。
小休止して月が上がってきたので、今度はデジカメで月、土星、木星の撮影に挑戦しました。ちょう
どボーグのデジカメアダプターもきたので練習を兼ねて撮影しましたが、どれもピンぼけでした。
少しはましなをアップしましたので、見てください。
練習を重ねれば上達するでしょうから、色々ためしてみようと思っています。


02.12.22
内之浦

18日に長さ3.3Kmの国見トンネルが内之浦まで開通したので、行って来ました。
内之浦と言えばロケット基地ですね。今まで当地から1時間ほどかかっていましたが
トンネルのおかげで30分ほどで行けるようになりました。
基地の中までは行きませんでしたが、追跡用のレーダーを近くから撮ってきました。
次回に打ち上げがあるときは、カメラに収めようと思っています。
また、内之浦から岸良、高山にかけての山の中は光害もほとんどなく、星の撮影ポイント
になりそうです。

02.12.18
帽子

忘年会の余興で帽子をもらったら I Love KYUSHU ダブルスターと書いてありました。
思わずにっこりしてしまいました。九州人で重星だって。
どこかの業者の商品名だと思いますが、真相は分かりません。
外は雨なので、こんなのみて喜んでいます。


02.12.13
For、Eri、Cae
西に月が輝いていましたが、透明度が良くて東にはオリオンが輝いていました。
わりと大気の動きがなかったので、今夜も南の高度の低い所を狙って、重星を観望しました。
θEriは色をあまり感じませんが、32Eriに負けないくらい素晴らしい重星です。12月にもなると少々
星が跳びはねぎみになりますので、きれいに見るのは難しくなります。
さらにh3527Erih3650Caeになると赤緯が−40°以下で角距離も2〜3秒角にしなく、今の季節では
分離すら難しくなるでしょう。皆さんも挑戦してみて下さい。
今回でスケッチ画像も400個を突破して、目標の500個がみえてきた感じです。デジカメで天体撮影
もやりたいですが、まだまだスケッチは続けていくつもりです。

02.12.12
QV-4000

月夜で薄曇りでしたが、どうしても星を撮りたくて庭先にて撮影しました。ピンぼけですがアルデバラン
やペテルギウスのオレンジ色とリゲルの青色が分かります。左上の明るいのは土星です。
F2.0、露出20秒で画像処理一切なしで、あまりノイズも目立たず、ちょっとした星座の写真にも
使えそうです。ひとまず安心しました。
長時間露出はBULBの他に60、50、40、30、25、20、15、13、10、8、6、5、4、3.2、2.5、2.0、1.6、1.3、1.0秒が
設定できます。
あとBORGのデジカメアダプターやリモコンを買って、惑星や重星の撮影にも挑戦するつもりです。

02.12.06

10時過ぎに外に出てみると、雲一つない満天?の星空で、星を見たい衝動を抑えられずパジャマのまま
望遠鏡を外に出してしまいました。
はじめてろ座を肉眼と双眼鏡で見ました。星見をしている人でも、ろ座ってどこにあるの?と言う感じでは
ないでしょうか。しかしここのαはとても見応えのある連星です。冬と南中高度を考えると少々手強い相手
ですが、見る価値は十分あります。
Eriの重星を見ているとだんだんと星の輝きがなくなってきたので、接眼レンズから目を離すと空は雲だらけに
なっていました。満天?の星空が一瞬で雲に覆われたようでした。
20〜30分の間でしたが、いくつかの重星を眺められて満足でした。冬場でもさっと出してさっとしまえて
それなりに見ることの出来る小口径屈折は重宝します。

02.12.02
双眼鏡とファインダー
1日は透明度はまあまあで、シーイングもわりと良くてPerを3個、Aurを5個スケッチ出来ました。
今回のお薦めはΣ644Aurです。データによると1.6秒角ですが、気流の安定したときに分離しました。
12月の季節を考えるとラッキーでした。白と青のペアでくっついたり、完全に分離したりでとても見応え
がありますので、みなさんも挑戦してみてください。
ところで、手動導入に双眼鏡とファインダーは必須ですよね。私の使っているタカハシの7×50はとても
よく見えて大変導入しやすいです。40〜50mmの双眼鏡を使っているなら、それに負けないようにファインダー
は30mmをやめて50mmを使うことをお薦めします。
また双眼鏡は大きいほどよく見えるのは当然ですが、50mmでは重量が1.5kgもするものがあり、長時間
手に持ったり、肩に下げたりして星を見るのは苦痛になるでしょう。30mmでは星の数に不満が出るでしょう
から、見え味は50mmに近くて重量も700〜800gの42〜44mmがお薦めです。
ただし、力持ちで50mmでも70mmでも苦にならない方や、金持ちで25〜35mmの防振装置付きを買える方は
この限りでありませんので、購入範囲は広がるでしょう。
ですから、導入用や軽く星を流すのに700〜800gで42〜44mmの双眼鏡を持っているなら、じっくりと星を流し
て見たいもう一台の双眼鏡は80〜100mmがいいのではないでしょうか。
そう考えると昔から定番と言われた7×50mmの双眼鏡は、重量が1.5kgもするのであれば星見には、実は
中途半端な双眼鏡と言えるのではないでしょうか。
これはあくまでも私、個人の考えですから、皆さんはそれぞれ好きな物を使えばいいと思います。

02.11.28
エリダヌス
昨夜は大気の状態が悪くて星に締まりがありませんでした。4等星以上の明るい星はみな金平糖の
ような状態でした。そのような中でEriの重星を4個ゲットしましたが、いずれも離隔のある物ばかりです。
回折リングも見えない状態では星も痩せて見えます。
重星はあきらめて、1年ぶりにぎょしゃの散開星団M36〜38を見ましたが10cmでもそれぞれ個性が
あって結構楽しめます。
こんな夜は双眼鏡で眺めるのが一番です。冬の天の川に沿って星々がギラギラ輝いて、それはとても綺麗な
眺めでした。

02.11.24
うお
重星のスケッチが400個近くなってきて、新物を探すのが難しくなってきました。メジャーなものや導入の
しやすい物から先に見ますので、残りは手動導入では難物が多いです。でも目標の500個は頑張るつもりで
です。
昨夜は、うおの重星を3個ゲットしましたが、見栄えのするものはありませんでした。私にしてみれば重星は
それぞれ個性があって楽しい対象です。
透明度が良かったせいか、月明かりの中でもスバルやヒヤデスが双眼鏡でたくさんの星々を楽しめました。
M42もFS102にLV9mmで星雲とトラベジュームが非常にきれいでした。FS102は小口径にも関わらず
コントラストが良くてバック暗くて星雲が墨絵のように濃く浮かび上がってきます。
あとリゲルと土星を見ました。今までそれほど良くない気流の中でもリゲルの伴星と土星のカシニを見れなかった
ことはありません。冬になり気流が悪くなるほど小口径屈折のありがたみを感じます。

02.11.22
休止状態
ここ10日ほど星を見ていません。月齢と天候、それに黄砂、降灰、風邪が重なっていい日がありません。
こんな日はゆっくりとHPの模様替えと思いましたが、リンクが張り巡らされてお手上げの状態です。
ところでαEri、アケルナルが当地では南中高度1.4°で、今頃が時間的に見やすいので近々、小高い
山に登って挑戦するつもりです。天文雑誌に四国で捕らえられたアケルナルの写真が掲載されていたので
ここでも見えるはずです。
カノープスはよそ見をしても見えますが、アケルナルはまだ一度も見たことがありませんので楽しみです。
今回のお薦めの重星は32Eriです。エリダヌスの重星といえば黄色と青の美しい32伴星でしょう。今からが
見頃なのでお見逃しなく。

02.11.13
黄砂?
日本中、季節はずれの黄砂の話題が上がっていますが、こちらは砂嵐のような降灰で凄い状態です。
4時前から降りだした灰で硫黄の臭いと共にみるみる薄暗くなり、帰る7時頃までざらざら降っていました。
こんな時は開放型の反射はもちろん屈折も出せませんし、その前に外に出ることは無理です。後に風でも
舞い上がりますので、早く雨で洗い流してほしいです。
黄砂程度の降灰はたまにありますが、ざらざらの降灰は久しぶりでした。

02.11.11
うおとくじら
昨夜は最初、少し雲がありどうしょうかと迷っていましたが、大気は安定しているようだったので思い切って
望遠鏡を出しました。
例によって重星を中心にくじらを5個、うおを1個スケッチしました。お薦めはγCetαPsCでしょうか。
特にαPsCは淡い色ですが光度、角距離ともかなり見応えがあります。ただし角距離が1.8秒角しかありません
ので条件が良くないと分離は難しいでしょう。当日は11月にも関わらず大気が安定していて10cmできれいに
分離しました。
また1.1秒角のΣ186Cetは分離はしませんでしたが、楕円形には確認ができました。同じ1.1秒角の95Cet
は重星であることは全く分かりませんでした。多分Σ186Cetは6.8−6.8等星の等光星であるのにたいして
95Cetは5.6−7.5等星の不等光星だったからかも知れませが、データが間違っている可能性もあるので、どう
してなのかははっきりしません。
最後に土星を見ました。カシニは南北の一部を除いてきれいに取り巻いているのが、よく分かりましたが
エンケはもちろん全く分かりませんでした。10cmでは当然でしょうけど。

02.11.06
3日続けて
明日から天気が悪くなる予報と月がまた現れる日が続きますので、3日続けて星見をしました。
いつも庭先観望で1〜2時間しか見ませんのでトータルではそんなに長い時間ではありませんが
毎日、仕事の後に星をみてその後にスケッチ画像をHPに掲載するのは疲れます。物好きだから出きるのでしょう。
11月になると気流が安定せず、回折リングもかき消されて、ラジアン4mmを使う機会がめっきり減ってきました。
かわりに中低倍率での鋭い星像を楽しめますのでわりと満足しています。

02.11.05
おうし座
おうし座は最も大きい部類にはいる散開星団プレアデスとヒヤデスがあり、いずれも双眼鏡で十分楽しめる星団
です。プレアデスは誰でも知っている別名スバルでこの形はいつ見ても飽きません。ヒヤデスは少し広がりすぎて
いますが、アルデバランの赤が双眼鏡でも印象的です。
今夜は少しもやっていましたがとてもきれいに見えました。
双眼鏡で楽しんだ後、おうし座の重星4個とやぎ座の重星3個をスケッチしました。おうし座の3個は以前にスケッチ
済みで少々がっかりしましたが、見るたびに印象が変わるのが分かりました。
今回もあまり見栄えのする重星はありませんでしたが、λAriの伴星が青紫に見えて爽やかな感じを受けました。
みなさんはどんな色に見えるでしょうか。

02.11.04
たった1個
夕方、望遠鏡を出して食後に見ることができた重星はわしのΣ2587が1個でした。寒くて天頂付近をファインダー
で探すのは一苦労でした。さらに天頂付近から北側の空の星は西側に傾いてくると、自分の星図と逆さまになるの
で導入が難しくなります。こんな時は急に自動導入が欲しくなってきます。