日 記 帳
観測日記、その他天体のことや身の回りのことなど、思いつくままに書いてみました。
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03.08.31
観望会
8月も本日まで。本当に天候に恵まれない夏でした。でも当地は9月いっぱい真夏と同じ
暑さが続きます。
夕べは、甥っ子たちとささやかな観望会をしました。
実際、望遠鏡で覗いたときより、取りためた天体の写真に感動していました。
ほとんど接眼レンズを覗いたことのない人は、火星などの小さい対象は見えにくいようです。
昨夜はバイザックで火星が割りと良く撮れました。
いくら撮ってもFS102のほうが良く撮れてましたので、こんなものかなと諦めていました。
またバイザックを見直しているところです。
ところでRegistaxはbmpを取り込むときに画像の大きさを制限する必要があるので
デジカメで撮影した2240×1680の画像サイズを小さくする操作を今まで手動でやって
いましたが、ベクターにいい画像ソフトがありましたので、今は自動でできるようになりました。
おかげで200枚以上の画像をバッチ処理で、640×480への切り出しとjpgからbmpへの
変換、保存を1分ぐらいでやってくれますので、非常に助かっています。
Registaxはaviファイルに特化した印象を与え、実際そのような使い方がほとんどですが
デジカメで取ってbmpで処理をしても効果が大きいです。
後はデジカメで出来るだけ多くの画像を撮影することです。QV-4000は連写が出来ますので
(2240×1680で1秒間に一こまですが)、数十こま単位で数セット撮っています。
ウェブカメラの1000枚スタッキングにはとても及びませんが、数十枚でもデジカメの解像度と
表現性の良さで、それなりにいい写真が出来上がるようです。
これらの土星、木星が楽しみです。
03.08.27
本日火星大接近
明日は飲み会で27日の火星を見逃しそうですので27日0時過ぎ、6万年も待っていら
れないと言うことで雲の切れ間から無理矢理火星を見てきました。
水蒸気も掛かっていて今期最悪の火星でしたが、眼視で横に一本黒い筋は見えました。
一応最接近の火星を見たことにして、安心して寝れます。
そう言っても見た目は昨日や明日と変わらないですし、9月いっぱいは眼視と撮影を続ける
つもりです。
03.08.24
スターランドAIRA
自宅より2時間弱の所にあるスターランドAIRAに行ってきました。主砲は40cmカセ
またプラネタリュームもあります。昼のお決まりの観望、太陽と明るい恒星をみせてもら
いました。
ここは故、百武氏が勤務されていたところです。
03.08.23
Registax
21日に撮影した画像を使って、初めてレジスタックスで処理してみました。同日はFS102と
バイザックで撮影しましたが、バイザックの画像は気流の影響か良くなかったので、FS102
の画像を使いました。
ところでこのレジスタックスはほとんのどがAVIファイルを使って500枚以上で処理していますが
私の処理画像はデジカメのJPGファイルをBMPファイルに変換して行っています。
画像数は27枚と少なかったですが、わりときれいに画像が浮かび上がってくれました。またこち
らのほうが色も自然な仕上がりです。
レジスタックスは噂どおりのことはあります。ウェブカメラも考えてみようかな。
03.08.18
アポダイジングスクリーンと火星
梅雨のような天候不良で約10日ぶりに晴れたので、久しぶりに望遠鏡をだして火星を100枚ほど
撮影しました。今回は既に作っておいたアポダイジングスクリーンを試してみました。
眼視でもはっきりとコントラストの向上が認められ、撮影ではさらにはっきりと違いが認められました。
これほど効果があるとは思いませんでした。眼視では火星の周りに虹色の光状の光がまとわりついて
いましたが、直接火星に干渉する訳でもないので、慣れれば無視できるしろものです。
アンタレスでも試して見ましたが主星の回折リングが暗くなって伴星が見やすいでした。
虹色の光状はスケッチしましたので、次回掲載予定です。
みなさんもアポダイジングスクリーンを試してみたらいかがですか。
03.08.14
アポダイジングスクリーンとか
国際光器からコントラストブースターフィルターという
色収差 を軽減したりコントラストをあげたりするフィ
ルターがあり、あるHPで良さそうなことが書いてあり
ました。
火星の大接近を控えていると、金のない私にとっては
小物で少しでもよく見えないものかと考えます。
このフィルターとて一万円弱はしますので、スーパーで
400円 で網戸用の網を買ってきました。
もちろん張り替えるのではなく、アポダイジングフィルタ
ーを作るためです。
副鏡が主鏡の40%以上とかの望遠鏡には効果がないようなことが天がに書いてありましたので
バイザックはあきらめてFS102用に作りました。
副鏡のない屈折では50%の1枚スクリーンでいいとのことだったので、そのとおりに作りました。
早く晴れないかなあ。
03.08.02
画像処理
昨日の夕方早めに帰宅してFS102とバイザックを物置から取り出して設置していると、長男が
「曇りなのにどうして望遠鏡を出すの」って不思議そうに言っていました。
ネット上で天気図を見れば、これなら晴れるのかこのままなのか大体分かります。案の定2時間ほどで
雲はなくっていました。
最初はFS102で久しぶりの重星巡りです。まずアンタレス。回折リングがチカチカして伴星は確認でき
ませんでした。次は夏の定番、アルビレオとダブルダブル。アルビレオは相変わらず清々しい感じです。
こと座のダブルダブルはFS102に55倍では何となく楕円になっているように見えます。90倍でははっ
りとそれぞれ分離して見えます。137倍では回折リングを伴って美しい眺めです。
ほかにや座などのマイナーな重星をいくつか見た後、再度アンタレスに挑戦。いましたいました、少し
見にくかったですが、第一と第二回折リングの間にポチッと見えました。
その後、2時間ほど部屋でテレビなどをみてゆっくりして、火星があがってくるのを待ちました。
0時を過ぎて火星が大分高くなっていたので、バイザックで早速撮影です。今回初めて300倍にデジカメ
のズーム併用で撮影しましたが、結果は思ったより良かったです。
バイザックに300倍かけてさらにデジカメで約2倍のズームをかけると、ボケボケかと思いましたが画像
処理で模様が浮かび上がってきました。画像はこちら。
でもこの画像処理がくせ者です。模様が見やすくなるのはいいですが、ノイズまで浮かび上がって偽りの
模様が本物の模様に混ざってしまいそうです。さらに画像がけばばしくなって画像の美しさとの兼ね合いが
難しいです。自分としてはさらっと仕上げるのが好きですので、なるべく抑えた画像処理を心がけています
が、ついついやりすぎてしまうことがあります。
いずれにしても少しでもいい元画像を得ることですね。
私の技術とバイザックではこれくらいが限界かなって感じている今日この頃です。
03.07.27
風力発電
自宅から車で1時間ほどの、本土最南端佐多町と根占町の境に風力発電が15機出来ました。
プロペラの直径は60mあり近くではその大きさに圧倒されます。
この辺はもう亜熱帯の入り口であちこちにバナナが自生しています。夜は真っ暗で6等星まで
見えそうですが少々交通の便が悪いので、まだここで星見をしたことはありません。
03.07.22
久しぶりの観望
火星や月の撮影は、梅雨の合間をぬってちょこちょこやっていましたが、じっくりと観望したのは
久しぶりです。
自宅は平均4等星までしか見えませんが、車で15分ほどの実家は5.5等星まで見えますので
バイザックとHF経緯台を車に積んで行きました。
最初にM27を導入するとその大きいこと、M57よりずっと大きくて視野に入ってきたときはびっくり
しました。O3フィルターでは確かに濃くなりますが、星とのバランスを考えるとフィルター無しのほうが
自分の好みに合いました。
次に一度は見たかった網状星雲。NGC6992-5のある方向へ筒を向けても何も見えません。そこで
O3フィルターを付けて見るとあっさりと確認できました。ああいう形の星雲がぽっかりと浮いている
のを実際見ると写真とは違った感動を覚えます。
もう一方のNGC6960は52番星の輝きのせいか、O3フィルターを付けても見えるような見えないような
感じでした。見た場所が空は暗かったものの、外灯の明かりで光の回り込みがあり少々見にくかった
ので、次回もう少し暗い場所で挑戦してみます。
他にM11、NGC6940などの散開星団、M4の球状星団は星がびっしりとちりばめられて、とても美しい
眺めでした。星雲星団は少しでも暗い場所が有利で、4等星と5.5等星の違いは大きいでした。
あとCr399という通称コートハンガーは本当にハンガーにそっくりで笑えます。双眼鏡でみる対象です。
重星はアルビレオ、γDelなどメジャーどころをいくつか見ましたが、これはバイザックよりFS102の星像
好きです。
外出した時間が遅くて2時間ほどの観望でしたが、とても充実した時間を過ごせました。梅雨の欲求不満も
晴れた感じです。
03.07.21
集中豪雨
今週には梅雨が明けそうですが、2〜3日の豪雨は大変な被害を九州に与えました。
昨夜11時頃に外へ出てみると雲の合間に火星が見え隠れしていたので、早速バイザックを出し
ました。1時間ほど外気にならす間に重星や惑星状星雲のM57やM27でも見ようかと天頂付近
を見ると雲でいっぱいだったので、そのまま部屋に入りました。12時過ぎに再び外へ出ると火星
は薄い雲がありましたが良く見えています。
バイザックでは、明るい惑星はシーイングが良ければ薄い雲があった方が、少々暗くなりますが
コントラストが上がったようで模様が見やすく感じるときがあります。
昨夜はバイザックに300倍でもそんなに像は揺らぎませんでしたのでシーイングは良かったので
しょう。25枚ほど撮影して1時前にはまた厚い雲に覆われて火星は見えなくなりました。
1時間ほどの火星でしたが楽しい時間を過ごせました。また撮影した画像をパソコンで色々画像
処理する時間も楽しいものです。
画像処理にはフォトショップEを使っていますが、ステライメージ4はどうなんでしょうか。私みたいに
月や惑星しか撮影しないものは、フォトショップEで十分でしょうかね。
03.07.13
今回も強行
空全体に薄い雲が出て1〜2等星しか見えませんでしたが、バイザックとFS102を出して火星
を見たり撮影したりしました。滅多にない大接近ですから少しのチャンスも逃せません。
今回は初めてFS102で火星を撮影しました。結果はバイザックに劣らない写りでした。あくまでも
私自身の低レベルでの比較ですが。
眼視では両筒とも極冠、大シュルティスが楽に確認できましたが、やはりFS102のほうが濃いです。
筒を外気に30分しかならさず撮影したり見たりしましたので、比較するのはバイザックにはちょっと
可愛そうでした。
前回の接近ではFS102でスゲーというくらい模様が見えた日がありましたので、これからの接近
と良シーイングを期待しているところです。
03.07.10
天気にあった天体観測
4〜5日前から、1ヶ月の降り続いた雨が止んで何とか晴れてきました。
とは言っても薄雲が掛かっており、おまけに月も出ていますので、星雲星団は見れませんので
主に月と火星の写真を撮っています。
あまり上手くとれませんが、後でパソコンで見て加工するのは楽しいです。
すっきり晴れたら夏の星雲星団を思い切り見るつもりです。もちろん重星も火星も見逃しません。
03.07.06
火星とO3フィルター
今朝は、1ヶ月ぶりに星見が出来、おまけに火星まで見たり撮影できて良かったです。
雲が流れて少々透明度が悪かったですが、シーイングがわりと良くて高倍率でも安定した画像でした。
FS102に×2バローをつけてアイピースをとっかえひっかえして火星を見ているとき、ラジアン4mm
を挿してピントを合わすとやけにでかい火星だったので、おかしいなあと思ったら、なんとバローの上に
挿していたんです。倍率は400倍。画像は少々ぽよぽよでしたが極冠も模様も確認でき、あらためて
FS102の実力を実感しました。
またバイザックで惑星を見るときは通常200倍ですが当日は300倍でよい感じでした。デジカメでの
撮影も300倍です。
火星は木星や土星より倍率を上げたほうが見やすいのでしょう。それにしても極冠の大きさには驚き
ました。
火星の撮影に先立って、M57を使ってO3フィルターのテストをしました。結果はHPにアップしてあります。
M57はフィルターなしでも見やすい天体ですが、フィルターを付ける星の数はぐんと減りますが、リングの
濃淡がなんとなくわかるようになりました。
今夜の自宅からの南天は3等星しか見えませんでしたが、いて座のM8でも確かめてみました。
結果は効果大で、フィルターなしでは散開星団の周りにうっすらとガスがある感じ、O3フィルターを付ける
と濃い星雲の中に星がポチポチ輝いている感じでした。
フィルターを付けたときに気をつけないといけないのが、外光の反射です。部屋からの明かりや街灯の光
があると、それがアイピースから回り込んでフィルターで反射され自分のでかい目が映し出されて、とても
見難くなります。フィルターを付けたときは、外光の回り込み防止が絶対必要です。
O3フィルターが市街地でも使えると言っても、やはり暗い場所で使ったほうがいいようです。