日 記 帳
観測日記、その他天体のことや身の回りのことなど、思いつくままに書いてみました。
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04.02.29
雲台アダプター
このところ次々に小物を購入していますが、本日AD-VIXの
雲台アダプターが届きました。これはビクセンのGP系三脚に
カメラ用雲台を取り付けるもので、写真では三脚と雲台の間に
取り付けてあるのがアダプターです。これもBS−77iB用に用
意しました。
少々重たいですが、しっかりと取り付けられます。
夕方、太陽が沈んだ直後にこれで金星を見ました。青空の中に
ギラギラ輝いている金星が魅力的でした。
低倍率の双眼鏡でも固定して見ると、別世界が見えてきます。
04.02.26
M3
今日も決算で仕事が遅くなり疲れ気味でしたが、観測小屋にはいるとなぜか元気になります。
天気が良くてシーイングはまあまあでしたが、透明度がもう一歩でしし座の銀河はかろうじて
見えました。重星としてりょうけんαのコルカロリ、ミザールを見ました。いつ見ても素晴らしいです。
木星はバイザックでは200倍より120倍のほうが縞模様が濃く感じられました。
まだ高度が高くなっていませんでしたが、久しぶりにM3を見てスケッチしました。周りが明るくて
最初は光芒しか見えませんでしたが、しばらく眺めていると微光星がじわじわと浮かび上がって
きました。
暗い場所で見てみたい対象です。
04.02.19
FS102用鏡筒バンド
仕事から帰ると「何か届いているよ」と妻の声。一瞬しまった
と思いましたが、すかさず「これ中古で2千円だったから」。
トミーの決算特価品で展示処分6千円引きで買ったものでした。
これが届くまで妻より早く帰えるようにしていましたが、たまたま
帰りの遅い今日届くとは。
今まで使っていた鏡筒バンドが純正ではなかったので、バンドを
ゆるめて鏡筒バランスをとるのがほとんど不可能でしたが、これで
らくにバランスをとれるようになります。
04.02.15
お遊び
デジカメのQV-4000でオリオン座大星雲
とトラベジウムを撮影してみました。
5秒露出で星雲が微かに写りました。
トラベジウムはしっかり4個写っていますが
少々ピンぼけでしょうか。
望遠鏡とデジカメで星雲を撮影したのは初
めてです。全然本格的ではありませんし、お
遊びと言うことで。
04.02.14
春一番
今日は早くも春一番が吹きました。天気予報によると
風速20mの風だったそうで、観測小屋が吹き飛ばなくて
良かったです。
注文していた雲台が届いたので早速、先に購入していた
AD-VIXの雲台用ピラー脚に取り付けてみました。
雲台はSILKのマスターDXブラックという製品で、重量が
1Kgあってしっかりしていて、写真で見るとおり42mmの
双眼鏡が小さく見えます。
これならBS−77iBを載せても大丈夫そうです。
04.02.11
結露
今日は朝から非常に穏やかな天気だったので、長く開けてなかった観測小屋のルーフを開けよ
うと扉を開けると、屋根の波板に結露がびっしりついて、一部はぽたぽた落ちていました。
落ちた場所が望遠鏡ではなく自作のワゴンだったので良かったですが、何か対策を考えないと
いけないようです。とりあえず気温が下がるときは除湿器を入れるようにします。
久しぶりにFS102で太陽を見ると大きな黒点はありませんでしが、一応撮影しました。あまり面白
みがありませんでしたので、HPに掲載はしませんでした。
夕方、太陽が沈みかけたころから金星を探して見ると、青空の中に純白の金星が輝いていました。
わりとシーイングが良かったので、あわてて撮影しました。
その後、夕食をとってから土星も撮影しました。まだシーイングが良かったら木星も撮影してみる
つもりです。
04.01.31
土星と木星
出張帰りで疲れ気味でしたが、天気は快晴で風もなかったので早速観測小屋のルーフを開け
ました。月明かりなので星雲星団はあきらめて、土星と木星を撮影しました。
土星を撮影する時はシーイングはもう一歩でしたが、11時過ぎ木星を覗いてみると眼視でも
フェストーンや白斑が確認できたので、こちらも撮影しました。
QV-4000の連写は2秒で3コマ程度で、木星は回転が速いので少々あわてましたが、どうにか
短時間で200枚ほど撮影出来ました。10cmのFS102でこれだけ写れば満足です。
今や惑星の撮影と言えば20〜30反射とウェブカメラにレジスタックスですが、旧式のデジカメと
10cm屈折を使って、他人とは違った方向で頑張るのも楽しいものがあります。
久しぶりに黄緑と金色のγLeo見て引き上げました。
04.01.22
GP赤道儀
今夜は非常に寒くて、朝から雪が降っていました。もちろん平野部は積もりませんが、山は
うっすらと雪化粧でした。
それでもどうしても前から狙っていた重星Σ766Ori、Σ697Ori、Σ790Oriを見たくて、観測小屋に
入りました。
Σ766Ori、Σ697Oriはちょうど天頂付近だったので、ファインダーでの導入は苦しいものがあり
双眼鏡と星図をにらめっこして探しましたが、結局見つけられませんでした。
あまりこういうことはないのですが、凍り付くような寒さが影響したようです。次に再挑戦です。
とりあえずΣ790Oriだけはスケッチする事が出来ました。
こんな時は自動導入があったらなあと、つくづく感じます。
しかしこのGP赤道儀はモーターは1個しか付いていませんが、重星のスケッチ、月、惑星の撮影
にと色々活躍してくれましたし、手動導入の面白さを教えてくれました。
自動導入の赤道儀を買っても、これは手放せません。
M42をOVフィルターの有無で楽しんだ後、フィルターを付けたまま土星に筒を向けると本体の
模様が濃い茶色に見えました。本来はこういう見方はしませんが、面白い経験をしました。
04.01.19
ストレス解消
普通、休み明けは疲れるはずですが、月曜日はよく星見をします。
仕事でストレスが溜まった時ほど星見をしているようです。そんな時はお酒でも飲んで早く寝た
ほうがいいという人もいるようですが、私はあまりお酒に強くありません。
今、話題のトラベジウムのEを探しましたが、結局今日も分かりませんでした。あとオリオンの
重星を2個スケッチするつもりでしたが、急に雲って来ました。雲はその内なくなるだろうと、雲
の切れ間から双眼鏡でおおいぬ座あたりを流しました。この辺もいっぱい星があって綺麗な所
で、双眼鏡でも青や黄色の星々の色が分かりました。またM41も双眼鏡で確認できました。
雲はますます空を覆い尽くそうな勢いでしたので、FS102で145CMaを雲で見えなくなるまで
眺めていました。オレンジとブルーがとても綺麗でした。
04.01.17
リニア彗星と土星
C/2002 T7を初めて見ました。自宅から肉眼で3等星しか見えない状態でしたが、なんとか見る
ことが出来ました。
淡い光芒がさらに拡散したような感じで、54,55PScからたどってやっと見つけることが出来ました。
撮影したらもっと良く分かると思いますが、今の機材ではちょっと無理です。
撮影できるのは月と惑星位です。と言うことで今回も土星を撮影ましたが、途中で雲が出てきて
上手くとれませんでした。
その後、トラベジウムを見る予定でしたが、雲で断念しました。
04.01.14
金星とM50
昨日と同様に厳しい寒さでしたが、風がなかったので観測小屋に入ることが出来ました。
最初は金星です。シーイングが悪くて欠けた金星がグジャグジャでしたが、初めてデジ
カメで撮影しました。美しく欠けた金星を楽しむのはもうちょっと先です。
ここでいったん中断して風呂に入ったり、ご飯を食べたりして9時ごろ再び観測小屋に入
りました。
相変わらずシーイングが悪くて、雲がたまに横切ります。ももさんより重星に対しての
アポダイジングスクリーンの質問がありましたので、さっそくαGemとβMonで試してみ
ました。
いずれも冬の代表的な重星です。アポダイジングなしではシーイングが悪くて星像が安定
しないものの、いつもの素晴らしい眺めです。アポダイジングをつけると絞りを入れたよ
うに少々暗くなり星像が引き締まった感じですが、自分としてはアポダイジングなしのほ
うがきれいに感じました。
春になって大気が安定したら回折リング上に乗っかった伴星を伴った重星で試してみます。
βMonを見たついでにM50に筒を向けてみました。周りが少々明るくてFS102だったせいか、
あまりぱっとしませんでしたが一応スケッチしました。
最後に、ルーフを大きく開いて仰向けに寝て双眼鏡であちこち流しました。自宅なので肉眼
では3〜4等星しか見えませんでしたが、オリオン座の三ツ星からM42付近、すばる、ヒヤ
デス付近がとてもきれいでした。
また、アルデバランとベテルギウスの黄色がやけに濃く感じました。
今夜は色々見ましたが、最後に見た双眼鏡が一番感動しました。
04.01.03
土星と重星
夕方撮影した金星をパソコンへ取り込み中に消去してしまったので、どうしても収まらず夜になって
から土星を撮影しました。
今夜はシーイングが良くてFS102で始めてカシニを写せました。画像のページを見ていただければ
分かりますが、バイザックよりFS102が良く写っています。シーイングの影響もあるでしょうが、同じく
火星のページでも相対的にFS102が良く写っているようです。
重星もFS102のほうが良く分離しますが球状星団、銀河は口径の大きいバイザックが良く見えます。
見る対象で使い分けが必要であり、口径だけで分解能は判断できないようです。
重星もいくつか見ましたが1月にしてはシーイングが良くて、今夜は回折リングが綺麗でした。角距
離1.1秒のΣ1037Gemは分離は出来ませんでしたが、ひょうたん状態でまるでシロアリのようでした。
分離しそうでしない重星は好きな対象の一つです。
月夜は惑星と重星巡りがいいですね。
04.01.01
新年あけましておめでとうございます。
平成15年は天候不順が多く、あっという間に過ぎてしまいました。
昨年の記憶に残ったことと言えば、水星の日面通過と火星大接近でしょうか。
水星通過は当初雲って絶望的でしたが、奇跡的に少し雲がきれて33年ぶりに拝むことが出来
ました。
火星はバイザックとFS102で何千枚も撮影しました。両方ともそれなりに良く写せたと思ってい
ます。
今年も2つの彗星の接近など楽しみがいっぱいです。